遺跡保存

長崎県の軍艦島のシルエットです。この島をフィールドとして崩壊過程にある建築群のモニタリングを行っています。

軍艦島は,中央の岩山を挟んで,海底深くから石炭を掘り出していた陸地側の鉱区と人々が暮らしていた外海側の居住区に分かれています。

視覚(映像)と聴覚(音)と触覚(振動)を統合した視聴触統合センシング,無線と有線を併用した大量データのロバスト転送,そして太陽光発電によるエネルギーハーヴェスティングをテーマにしています。

多数の高性能MEMS加速度センサを用いた振動センサネットワークによる触覚センシングを中心に据えて,視覚センシングと聴覚センシングがこれを補完するモニタリングシステムを構築しています。

触覚センシングのための振動センサネットワークは,島内最古の30号棟,防潮棟の31号棟,5棟連結の日給社宅,島内最大の65号棟,および小中学校の70号棟に設置されています。

視覚センシングのためにカメラ3台を用いた3号棟からの360度遠隔監視,自律型カメラを用いた30号棟専用監視,中ノ島からの島外監視カメラを設置し,聴覚センシングのために32個のマイクを用いたマイクロフォンアレイを30号棟内部に配置しています。

 

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